ヒマラヤスギ

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旧制時代からのヒマラヤスギ。
1919年旧制甲南中学ができ、23年の旧制高校に改編された折に植樹された本館横のヒマラヤスギが枯れたために8月に伐採されるという神戸新聞の記事を読んだ。
中学入学して大学卒業するまでの10年、本館、両側に立つ建物の入り口横のヒマラヤスギと一緒に育った。
東舘横のヒマラヤスギから旧グランドを眺めたものだ。
90年間本館横の枯れたヒマラヤスギは新入生、卒業生を眺めてきた。
本館前にあったバスケットコートの階段に並んで入学記念、卒業記念の写真を撮った学年もあっただろう。その写真に伐採されるヒマラヤスギが写っているだろう。
伐採跡に再び学生の意見を聞いて象徴的な木を植えたいとのことだが、平生先生の銅像横の桜の木はどうなっているのだろう。

<伐採されるヒマラヤスギに建てられた掲示板より>
ヒマラヤスギの再生は叶いませんでした。

学生・教職員の皆様
本ヒマラヤスギを再生すべく可能な限りの治療を行いましたが、根系に生育している箇所がみられず、このたび枯死を確認いたしました。
学園の歴史の一部ともいえる貴重な樹木を失うことは大変残念であり、再生が叶わなかったことをお詫びいたしますとともに、再生治療中のご理解、ご協力に感謝いたします。
台風による倒木の危険を防ぐため、8月7日(金)に神事を行い、翌8日(土)から伐採を行います。伐採した後には、植樹に適した時期を見計らい、新たな学園の歴史となる樹木を植樹する予定です。                        管材部

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